私どもは、1996年(平成8年)に愛知県春日井市にて
古物商、酒井商会として創業いたしました。
あの頃はエアコンの壊れた軽トラックで市内を回っており、
車内が夏はサウナ、冬は冷蔵庫状態だったのも、今となってはよい思い出です。
当時よく通る道すがら、いつも人が絶えない露天商があり、気になっていました。
ある日私も、「ただの露天商に、どうしてそんなに人気があるのだろう」と疑問に思い、
立ち寄ってみることにしました。
するとそこには、「今日もお疲れ様です。」「明日も頑張って下さいね。」などと、
暖かい声を掛けている青年の姿がありました。
何気ない言葉でしたが、自分が言われてみると何だか元気をもらった気がする。
いつの間にか、自然とその店に足を運ぶようになっている自分がいました。
今思い返せば、商売に本当に必要なものは「心」であるということを
この時青年に教えてもらった気がします。
あれから生活を取り巻く環境は大きく変わりました。
時代とともに持ち込まれる商品も変わり、
世の中にはどんどん便利なものが溢れています。
特に近年では、技術やシステムと呼ばれるものが発達し、
そのスピードも年々、激しさを増しているような気さえします。
しかしどんなに世の中が変わっても、その中で生きるのは人間。
私自身、「商売は心」という想いが変わることはありませんでした。
商売とは不思議なもので、私たちが皆様の生活のお手伝いをしているのか、
私たちが皆様に支えられているのかわからなくなる時があります。
エアコンの壊れた軽トラックの個人商店も、亀のごとく一歩ずつ前に進み、
今では法人化、店舗も構えさせていただくことができるようになりました。
これも今までの皆様のお力添えがあったからこそ。
これからもその感謝の気持ちを忘れずに、
地域の皆様とともに歩んでいきたいと考えています。
どんなに時代が変わっても、変わらない想いが一つ。
― それが「とくがわの心」です。
最後になりますが、まだブランド品とくがわにご来店されていない方も、
ぜひ一度、遊びに来てください。心よりお待ちしております。